「申し送り」でよくある問題とその対策

申し送りでよく起こる問題に、「話が長くなりすぎること」が挙げられます。
看護師の申し送りにかける時間は、一般的に15分程度。短いところでは5分ほどで終わる場合もあります。
しかし、慣れていないと長々と時間をつかってまいがちですよね。
なぜ、長時間の申し送りになってしまうかと言うと、まずは申し送りにかける時間を明確に提示していない病院や施設が多いことが理由としてあるでしょう。なんとなく必要なことを絶対に洩れることなく話さなければ…と意識するあまり、時間が伸びていってしまいます。すると、看護業務のケアの時間が削られてしまい、どんどん業務が後回しになったり、患者さんと関わる時間が短くなってしまったりします。

では、どうしたら簡潔に申し送りをすることができるでしょうか。
それは、最初からどのような質問が来るかを予測し、答えを用意しておくことです。
簡単なことのように思えますが、予測して答えを用意しておくことにより、時間のロスを減らすことができます。質問がこないように内容をまとめておくことも重要です。
そして気を付けたいのが、内容だけでなく話す順番。最初に最も需要なポイントを話しましょう。自分の意見やオーダーはできるだけ最後にまとめる。そして、話し方もテンポよく、歯切れのよいように大きな声で相手に伝える意識を持つことが大切です。
早口になりすぎるのも、伝わらず聞き返される原因になるので、この場合は単語自体の速度は上げずに行間を詰めてスピーディーに話してみましょう。難しいテクニックのように思えるもしれませんが、慣れるように徐々に挑戦していってもよいかもしれません。